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22.メメントモリを超えて

6年前の写真が上がって来た。

ファッションカンタータ2014の京都駅ビルのエキシビジョン。
この年の出展作品は不思議な輝きがあることを知る日々。
5作品のうち紫の蝶々、黒地の振袖・馬蹄とハート柄、写真のお引き摺り、後の某書籍でOperaきものと銘々される唐草の訪問着…

昔のオレは、ではなく純粋に命をかけて創り上げたものだからだと感じる。

2014のカンタータのテーマLOVEに対して、半年ほど体調を崩して最悪の時だったからなおのこと命を紡げたんだと思う。

メメントモリがこの時の自分のテーマだったことがよくわかる振り返り。

メメントモリがリアルな567世になり人との距離、触れ合いについて改めて見つめ直すことが求められる今、カンタータのKISS MEというテーマが重要なキーワードになると思う。

今の心境は大切にしたい。
来年に延期になったファッションカンタータfromKYOTO2020。
出展予定の5作品のうち2作品は作り直します。

こんなことは二度とないから。命懸けではなく己の全身全霊の魂をこめて。

今、作家と職人どう違うの?と尋ねられたら指向性の違いという答えになると思う。