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【HIROYA BLOG】②

ブログをスタートしてみようと思った今のこのタイミングはとても自然です。
アメブロやはてなブログ、過去に何度チャレンジしても書き綴れなかったコトバたち。

作品で語れば良いと綴ることは敢えてしなくてもと考えておりましたが、これが次のステップなんだなと思います。

僕は何事も無理矢理は出来なくて、しかも自社サイトを使って綴りものはずっとずっとイヤだなと思っておりましたし世の中の社長記やアーティスト然とした発信僕には無理なのでその点ご承知おきくださいませ。

さて、世の中おうち時間が手持ち無沙汰、やる事が尽きた!オンライン飲み、働き方改革に伴う在宅ワークからの感想や弊害、いろーんな声が聴こえて来ます。
とてつもなく速いスピードで動いていた世間が止まって突然静寂になった。

静かで寂しいと書くと孤独が哀しいととる人が世界の大半を占めるのかもしれませんね。

先日、出張先の岡山から新幹線で京都駅に到着した際、駅ビルや京都タワーの灯が消えているのをみて悲しくなりましたが同時に不思議な安心感に包まれている自分に気づきました。

新型コロナウィルスの感染症の予防や対策、日々のくらしに会社の経営、家族の暮らしの大変さ、医療従事者の最前線のお陰で今があったり粉骨砕身、政治行政の現場の大変さ…それらは私もまた中小零細の工房を営む者ですから現実はもちろん大変なことはよくわかっております。

明日をもしれない危機的な状況に間違いはないんだけども元より僕はこの静寂にずっと生きて来た。

不謹慎かもしれないけれどこの静寂が包む空気感に安心している自分がいるのです。

こんなにも静かに自分の身近な空気空間時間に集中できるのに忙しくしなくても良いと思う。
少なくとも今だけは。

静寂と躍動を具現化するという二律背反とは逆のゼロ磁場のような変なバランスでずっとものづくりをして来たため、今が崖っぷちとは全く感じていないのです。

現実的には僕の立場でのものづくりの現場はこの時勢と同じく壊滅的ではあります。
ですがずっと崖っぷちを生きて来た肌感覚では大丈夫と出ている。
今だからこそ出来ることがあるはず。
このまま一本道を静かに自分のワールドを生きていこうと思います。
たとえ明日死んだとしても。

大好きなものづくりをしてたくさんの人に喜んでいただけるような染色家であり続ける。
これだけは変わらない。

寂しさをまぎらわせるために人と触れ合うことはなく静寂を感じあえる人との深い繋がりこそ求めている。だからこそ茶の湯が好きなのかもしれません。

そんのこんなをコトバで纏められて良かったなと思います。