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15.「職人」

「職人」。

この一冊は僕が家業の染めの世界に入って右も左もわからない時にこの本を読めば良いですよと陶芸を嗜まれる芸能プロダクションのM社長にすすめられた本。

久方ぶりに読み返しました。

職人と作家、商品と作品、民芸と工芸、尺貫法などについて書かれている永六輔さんのご著書です。

より人間らしい職人の姿が「徒弟制度の世界はモノをつくってきたけど、ヒトもつくってきたんだ」という言葉で浮かび上がる。
5万円の「醤油さし」の話も書いてあり、持ち主の奥様は「10年大切に」使えば1日当たりに換算するとそんなに高価でもなくなるし何といっても使用感と満足感を考えると安い買い物だ、と語っていることが印象的。
分かり易い言葉で綴られてます。

ご紹介くださったMさんの備前作品と。

僕たちは京都の分業制も繫ぐと同時に独自のものづくりと作品を持って表に出なきゃいけないことで作家を名乗らせていただいてますが工芸家の端くれ、やっぱり職人です。